パレード

旅行と動物と料理と化学らへんを不定期に更新します。

募金おねがいしまーすという側になって見えたこと

「僕は街頭募金が苦手だ」

http://fujipon.hatenablog.com/entry/2013/11/19/135159

 

読んだ。

 

仕事柄、ボランティアを主体とするような部活動ぽいのの顧問になったりならなかったりするんだけど、それにつくまではボランティアなんてやりたい人がやればいいし募金だってそうだし献血だってそうだろ献血はするけど!だっていろいろもらえるし!って思ってました。今も気持ちはそんなに変わってないんだけど、募金は、したいなあと思ったら何も考えずにすればいいのかなあっていう出来事があったので書きます。

募金の呼びかけのボランティアの要請が来て、連れて行ったときのことなんだけど、とある事案について周知徹底したい、ついでに募金もやるのよ、っていうもので具体的には大きなショッピングセンターの出入り口に4~5人募金箱をもってスタンバイ、大きい声で何についての募金で、「募金おねがいしまーっす!!」「ご協力おねがいしまーす!」って大きい声でいうもの。蒸し暑い日曜日で自動ドアが開くたびに涼しい風が店内からひゅーっとやってくるんだけど、頭の上にお皿があったらそれは蒸発皿ですねというくらいなんかいろいろ出ていっちゃうお天気で具合わるくなる子もいた。自分が買い物する側だったらやな日に買い物に来ちゃったなあって思う。でも高校生だとか中学生だとかとりあえず大きい声だしてると一生懸命やってる感じになるし、あの人たちは新陳代謝がいいから全員汗だくだしますます一生懸命さが増す。そんな子たちと一緒に募金おねがいしまーっすなんて言ってるとだんだんそれそのものがなんか面白くなってくる。それはただ連れられてきてめんどくさい恥ずかしいなんて思ってた生徒も同じだったみたいで、親子連れのお父さんやお母さんが小さい子に「はいこれ渡してきて」っていって小銭を渡してそれが募金箱に入ろうものなら「ありがとおお!」「ぎゃーかわいいい」と言いあう。募金箱にお金が入ろうが入るまいが「暑い中がんばってるねー」って言われるだけでうれしくなって「ありがとうございますうう!」なんて返事したり。まあ募金箱にお金が入るとこれまたうれしい。

 

募金箱もってる場所が最初正面玄関で、後半はショッピングセンター内のATMに一番近くてさらにその外には場外馬券場があるっていうところだった。ずいぶん出入り口で客層が違うのねえなんていいつつ「募金おねがいしまーっすうう」「ご協力おねがいしまーっすうう」って大きい声をとりあえず来た人出る人に言う。そしたらちょうどこれから馬券買うんだろうなっていうお父さんがぽんと千円札を入れてくれた。もう全員テンション最高潮。「ありがとうございますうう!!」一斉に声が出る。「おうがんばれよ!」なんてさっきおろしてきたばかりのお金だろうにお父さん言う。午後から馬券当たるといいなあお父さんもがんばってほしいなあって言い合ったし、今もあのときのお父さん勝ってたらいいなあって思う。

 

箱持つと金額のこととかそりゃ千円札だと覚えているけど、それ以外だとそんなに考えなくなって、募金してくれるっていうだけですごいうれしくなる。気持ちをもらうかんじ。

逆方向になると見えることもある。少なくとも、わたしはこの体験から募金はしたいなあと思ったときにすればそれでいいんだと思うことができるようになった。あと、子どもたちにボランティアさせるの、強制でもその結果得られることってあるからいいなあと思った。なので子どもには嫌がってもいろいろさせればいいと思います。