パレード

旅行と動物と料理と化学らへんを不定期に更新します。

山菜採りで土地所有者にひどく怒られたというはなし

この時期は山菜採りがとても楽しい。

写真はワラビ。サーモ生姜と一緒に食べる。粘り気が強くてとてもおいしい。

(参考)やっぱりサーモ生姜は便利 - 平民新聞

 

 

どこで何が採れるのかはだいたい把握していて、毎年狙ってそこに行く。

 

先日、ちょっと遠出した先で山菜採りをしていたところ、ある年配の女性に呼び止められどこから来たか尋ねられた。答えるとその女性は急に苦々しい顔で

「ああ、○○(わたしの住む土地)の人たちってぜんぶ根こそぎ持っていくのよね!」

と吐き捨てた。根こそぎってことはないのになーと思い、声を立ててあははーなんて笑ってその場をやり過ごした。悪意を感じた。

 

山菜採りとなると、まあその山には所有者がいて、その山菜の持ち主はいるのだろう。しかし誰の山で、誰の山菜であるのかということは厳密に語られることはないと思う。だって山だし。さすがに木を切るってなると違うけれど、山菜だし。

 

しかしやっぱり母に聞くと土地所有者にひどく怒られることは長いスパンでいうとあるのだと言う。

 

亡くなった祖母は怒られて

「じゃあ置いていきます…」

としょぼくれてもっこり採った山菜をすべて置いていこうとしたところ

「…もってけ!!」

といわれて超ラッキーだったと報告してきたこともあった。

 

母は母でずいぶん前になるけれど、ちょうどそこにいた土地所有者に走って追いかけられて大声で怒られた、と憂鬱な顔で言っていた。いい年をして、走って追いかけられて大声で怒られるのは本当にいやだ、といっていた。そりゃそうだ。

 

母のエピソードにはオチ、というか後味の悪い話がついてきて、その怒った人はその後2年もたたず、自殺している。

秋田ではとてもありふれた話。

 

でも、毎年山菜採りに行く。

ワラビは朝ごはんにとてもいい。

好きな山菜は「ほんなっこ」です。