パレード

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2018年センター試験化学

毎年センター試験解いているとある種の至福が訪れる。こんな時間をかけて作られる問題も最近ほとんどないから。それ以前のところでやらされるなんとかパックなんてやっつけもいいところでひどい問題ばかり。

 

 

正誤問題なんてその最たるものでああこの問題はこのことを問いたい、でそれ以外はあとに付け足した問題なのよね、わかる!ってのがある。

所詮は教科書の範疇を超えられないのです。ムーミンしかり。しかし教科書の範疇をこちらの常識内で自由に飛び回るような、すてきな問題が多い。

 

2018年化学でいいますと第1問問3などは六法細密構造を問う問題ですがご丁寧にいいですが1分の1は実は体心立方格子ですよ?と言っている。じゃあわかるわけです。その後の問4もグラフをちゃんと読めればあとはプロットすればおのずと答えにいきつく。

第2問の問4は燃料電池という一見して暗記してない!とパニックになりがちですが結局のところ半反応式を丁寧に書いてくれているのでファラデー定数とクーロンの関係がわかってさえいれば答えがすんなりでてくる。

 

特に正誤問題に関しては、確実に間違っていることを問うための間違いさがしであったり、確実に正しいことを問うために他の4問が用意される問題であるので慣れてくるとああこの問題はアルカリ土類金属の硫酸塩は水に溶けにくいのをききたいための問題なのね、など見えてくる。

 

後半になるとそれがとても顕著なので後半になるとほんとやさしいです。

たとえばケトンは還元性を示さないだとかフェノール類は演歌鉄(Ⅲ)にたいして呈色反応を示す、などなど。

 

化学基礎ですと第2問の問7などは答えは4、なのですが下線部に誤り、といわれた時点で下線部以外は正しいわけですよ。で、「一次電池」という用語がある時点で、たぶん「二次電池」もあるのだろう、だとしたら一次と二次の違いはなんだろう、となるわけです。で後半「ノート型パソコンや携帯電話などに使われる」とでてくる。じゃあ一次と二次って?って勉強してるわけですが充電できるか否かなわけです。なので他の問題を見るまでもなく、この文章には矛盾があるなと誤っているなと感じられる構造で、ある意味化学の知識がなくても国語力だとか一般常識で解けていく。

 

まあ今年も楽しく解かせていただきました。

来年はどうなるのかなあ。