高卒求人に求められること
こないだ沖縄行ったとき、宿泊先のフロントで働いていた人がすべて中国系の人だったんです。
お客さんも中国、韓国からの旅行の方が多くて、英語を話す方も多かった。まあだからかなあとは思いました。フロントの方は流暢な日本語で対応してくれましたし、英語も、中国語ももちろんできていました。
このことのちょっと前、とある会議で今の高卒は英会話だけじゃなくて海外に取引先を見つけてやり取りできるのが当たり前くらいの能力がないともう生き残れないのだー!とえらい人たちから力説されました。うち県では手を変え品を変え初等教育からの英語教育に力を入れているそうです。確かに地元企業はほとんど製造業であるのでこのまま人口減少の日本で売れないとすれば海外に目を向けるしかなくきわめて当たり前の話だし前々から言われてはいたことなのですが。
やっぱり高卒でその能力がなくてはもうだめなのかなあ。
とホテルのフロントでぼんやり思った。
だってこの仕事をできる子がうちの学校にはいない。
彼らは日本語以外話せない。とすれば仕事は彼女らに行くのが当たり前だし、うちの高校を出た子たちにはその仕事はこない。
沖縄労働局にあった新規学卒者の求人・求職・就職の状況(平成26年6月末現在)最終(pdf)
http://okinawa-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/okinawa-roudoukyoku/antei/H26/260729houdou.pdf
3年前就職担当でちょっとした好奇心で全国都道府県の求人ってどんなもんなんだろって見てたとき、沖縄県の求人のなさに愕然とした覚えがあります。あのころはあっても介護でした。今の内訳はまた変わってきているみたいですが。
子どもたちが、国内においても競争力がなく引き取り手のないような人材となってしまわないよう、今まで以上に危機感を持たなくてはいけない。
もたなくてはいけないんですけど、暗澹たる気持ちでいっぱい。